私の身体が震えたのは最初だけだった。

彼の愛撫に快感を感じすぎて、怖いなんて感情は忘れてしまったから。

彼は優しく私の中に沈んだ。

私を労わるように。

くぐもる様な吐息が聞こえるけれど絶対彼は物足りない。

こんな優しい動きじゃ。


「待って」

「どした?痛い?」

熱しか籠ってない獣の瞳。

違う、やめて欲しいんじゃない。

そう伝わるように彼の首に腕を回す。


「大丈夫だから、律さんの好きにして?」


私も貴方が欲しくて堪らないの。