青い鳥

私はずっと苦しい。

でも言えない。

いつまで私はこの悪夢に取り憑かれていなきゃいけないの?

いつまで私は苦しみ続けなきゃいけないの?


また脳内がパニックになりかけたその時、突然今井律のコロンの香りを濃く感じた。


「ごめん、もう訊かない」

今井律は私を抱き締めた。
私の目の前には彼の胸板。

私は身体を大きく竦める。


「やめ「人の温もりって落ち着くものだから」

目の前の胸を突き押して拒もうとしたら、今井律が言葉を遮った。


「だからやめ「男嫌い治してやるって言っただろ?俺が治してやるから」

再び遮られた。