「いやっ!」
顔を包み込むように掴まれたが、それでも目の前に居る男が今井律だとも気付けない程にまで陥っている。
胸は息苦しい。
それよりも、目の前の男が怖い。
そんな私はその恐怖から逃げるために暴れようとしたら、
「んぅ!」
唇を塞がれた。
その時鼻に届いたコロンの香りに、アイツじゃないんだとそこで漸く我に返った私は抵抗を弱めると唇が離された。
「落ち着け。息を吸いすぎただけだから。息をゆっくり吸って」
今井律が私の背中を擦りながら言った。
もしかしたら彼は過呼吸状態の私にわざとキスをした?
口を塞がれたお陰で空気を余分に吸わずに済んだようで、息苦しさも消えてくれたから。
先程までの浅い呼吸も落ち着いた。
「何を律は苦しんでる?」
その質問に心臓がビクついた。
顔を包み込むように掴まれたが、それでも目の前に居る男が今井律だとも気付けない程にまで陥っている。
胸は息苦しい。
それよりも、目の前の男が怖い。
そんな私はその恐怖から逃げるために暴れようとしたら、
「んぅ!」
唇を塞がれた。
その時鼻に届いたコロンの香りに、アイツじゃないんだとそこで漸く我に返った私は抵抗を弱めると唇が離された。
「落ち着け。息を吸いすぎただけだから。息をゆっくり吸って」
今井律が私の背中を擦りながら言った。
もしかしたら彼は過呼吸状態の私にわざとキスをした?
口を塞がれたお陰で空気を余分に吸わずに済んだようで、息苦しさも消えてくれたから。
先程までの浅い呼吸も落ち着いた。
「何を律は苦しんでる?」
その質問に心臓がビクついた。



