青い鳥

「い、いやっ!」

「静かにしろ」


私をねじ伏せる力づくな言葉と迫りくる恐怖に引っ張られたのか、記憶が鮮明にフラッシュバック。


『静かにしてないとダメだよ?』


記憶の中の声が脳内に反響すると次の瞬間、


「はっ、はっ、はっ!」

喉が狭まったように感じて、浅く速い呼吸しか出なくなって。

目の前の今井律が焦った顔をしてることにも気付かない程、脳内はパニック状態。


「律!落ち着け!」

そして目の前の今井律がアイツにしか見えなくて。

恐怖が涙まで引っ張り出す。