青い鳥

「しないって言ってんでしょ！私は全力で拒んでる！男は嫌い！だからお風呂！」

「分かったよ」




その後、今井律は観念してお風呂を準備してくれた。
お風呂の広さに驚いたのは言うまでもない。

そしてお風呂から出ると、


「律は俺のベッドで寝て？ベッドは一個だけだから。それよりもパジャマも色気が無い！」

今井律が私のグレーのスウェット姿を見ながら言った。
私のアパートの部屋が五個以上入りそうな広さなのにベッドは一つだけらしい。

「スウェットをバカにしないで。ラクチンなの。それよりも女連れ込んでそうなのにベッド一つしかないの？」

疑りながら訊くと、

「だって抱き合って眠るんだから一つあれば充分じゃん？」

いつもの笑顔で返された。

成る程。納得。