「それよりもさ、俺は期待して良いの?」
笑顔で今度は突然何を言い出すかと思ったら期待って。
「絶対しないで」
強い口調でスッパリ返したのに、今井律の笑顔は崩れない。
「でもじゃあ何で俺について来たの?」
「……貴方が強引に連れてきたんじゃない」
「嘘ついて逃げれば良かったじゃん」
「……貴方、私を逃がしてくれたの?」
「律は俺を分かってきたな。絶対逃がしてあげないよ」
『ポン』
そこに軽い音が小さな空間に響く。
獲物を捕らえるような目にゾクリとしたところでエレベーターがやっと止まった。
広い玄関、長い廊下を歩いて通されたのは、
「一面ガラス張りって!」
何畳あるのか分からない程の大きすぎるリビングを囲っているのはカーテンすらないガラスの窓。
笑顔で今度は突然何を言い出すかと思ったら期待って。
「絶対しないで」
強い口調でスッパリ返したのに、今井律の笑顔は崩れない。
「でもじゃあ何で俺について来たの?」
「……貴方が強引に連れてきたんじゃない」
「嘘ついて逃げれば良かったじゃん」
「……貴方、私を逃がしてくれたの?」
「律は俺を分かってきたな。絶対逃がしてあげないよ」
『ポン』
そこに軽い音が小さな空間に響く。
獲物を捕らえるような目にゾクリとしたところでエレベーターがやっと止まった。
広い玄関、長い廊下を歩いて通されたのは、
「一面ガラス張りって!」
何畳あるのか分からない程の大きすぎるリビングを囲っているのはカーテンすらないガラスの窓。



