青い鳥

『ピコン』

家に帰り、パジャマに着替えていたら携帯が鳴った。


『大丈夫か?インフルかもしれないって社員から聞いた。』

確認してみると康介からのメールだった。
再会した日に訊かれて仕方なく番号を交換した。
私の寂しいメールボックスは既に康介が上位入りしている。


『インフルやばいね。死にそう。』

そう打って携帯を投げようとしたら再び短い着信音。


『飯、ちゃんと食ったか?買ってきてやろうか?』

え、

まさかの返信に一瞬固まったが、すぐさま文字を入力する。

『大丈夫。移るとマズイし。』

『そっか。キツかったら言えよ?』

康介に不安を与えずに交わせたようでホッとすると私は携帯を床に投げた。