青い鳥

「あぁ、同じ苗字の方だったんですね。えぇっと……」

よくある事のようでかすぐに切り替えて納得して言うと、手に持っていたカルテを確認する。

成る程、そういうこと。
漢字までは分からないが、『イマイ』は珍しい苗字じゃないしね。


「今井律さん」

看護婦さんが名前を呼んだ。

私か。


「「はい」」

そう思って返事したら、まさかの三度目のハモり。


「「え」」

更に追加で四度目。


私達はお互いに思わず見つめ合う。