青い鳥

やっと辿り着いた病院は風邪が流行っているのか人で溢れていた。

これは診察までかなり待ち時間あるかも。

「とりあえず計温して下さいね」

受け付けで保険証を出して病状を伝えると、体温計と問診票を渡されたので空いていた席に腰掛ける。
脇に体温計を挟みながら問診票を記入していく。

あぁ、ダルい……今すぐ寝たい……横になりたい……。

とりあえず診察までは頑張らねば……と必死に問診票に意識に集中させる。

『ピピッ』

音が聞こえて体温計を取り出すと、熱は39.7℃。
見たことの無い数字を見たら、眩暈が襲ってきた。


「熱が高いので奥の待ち合い室でお待ち下さい」

インフルエンザが流行しているからだろうか。
他の人に移らないようにか、隔離されたような小さな奥の待ち合い室に案内された。