青い鳥

それからバイトで会う度康介は私の前を占拠した。
康介から逃げたいけれど、このバイトを気に入っているのもあるし、会っても週に三回程。
それに新しいバイトを探すのも面倒だし、康介は適当に笑顔で流せば良いし。

ということで、康介のことは我慢することにした。


「最近ニュースでインフルエンザ流行ってるんだって」

そして今日も私に話し掛けてくる康介。


「へぇー、私インフルエンザかかったことないから無縁な話だな」

「え!?無いの!?羨ましい~!俺、去年かかって死ぬかと思った」

「大袈裟な」

「大袈裟じゃないって!かかったら分かるって!」

「はいはい」


今日も適当に相手をする私。