青い鳥

これ以上何も見たくない、

感じたくない、


もう、どうでも良い……




私は全てを諦めて、泣いて重みを増した瞼を閉じることにした。













「やはりお前か。律を苦しめてたのは」




突然、絶望の真っ暗な世界に父とは違う低い声が響いてきて、驚いて目を開けた。

父は慌てた顔で私から離れてベッドの脇に居た。
身体を少し起こすと扉には今井律。


「お、お前、どうやって入ってきた!?」

激しく動揺している父。