青い鳥

それから一ヶ月、私は穏やかな日々を過ごしていた。

休日の朝ご飯は卵かけご飯。

休みの日は一日中、二人裸で過ごしている。

毎日彼は私にプロポーズをしてくるのを私は毎日断る。

でも、毎日彼に抱かれて幸せを感じていた。




「律、明日の休みのランチは特別なレストランを予約してるんだ。一緒に行こう」

ベッドの中で彼が言う。

「畏まった場所だと、服が」

「それなら用意してある」

彼の指差した先の椅子の上にはいつの間にかフォーマルの白いワンピースと小さめの白いバーキンの鞄と白いパンプスが置いてあった。
なんて用意周到な男。

「レストランなんて好きじゃない」

「たまには裸以外で過ごそ?」

でもたまには彼に合わせてあげるか。