青い鳥

「……それはもう良い、ただの痴漢だし。だって私には貴方がいるから」

でも私は誤魔化す。

「そんな可愛いこと言われたら……分かった、黙る」

渋々だが納得してくれてホッとした。

「律を一秒も離したくない」

抱き締められてそんな言葉を言われると、胸の奥が甘く疼く。

「アパート、引き払えよ?」

「うん」

「じゃあ明日結婚しよう」

自信満々な顔で今日も言われた。

この人、本当に私と結婚する気なの?
でも……


「……あと半年待って」

「何で半年?」

私は彼の首に巻きついていた腕を解く。


「私は貴方が好きよ?半年待てないの?」

瞳を見据えて上目遣いで覗き込む。


「……今日の律、反則級に可愛すぎる」

そう言うと再びベッドに押し倒された。