放課後―。


私は昨日あった出来事に懲りずに、また数学準備室の前に立っていた。


ドアの前で大きく深呼吸をするとドアをノックした。


中から先生の声が聞こえない…。
まさか…バレてる?


それともいないのかな?


ドアノブを掴んで回した。"カチャ"と音がしてドアを押すとドアは開いた。


中を覗くと、先生はソファーで寝ていた。


私はそっと中に入ると先生の寝顔を見た。


スースーと寝息を立てて眠る先生。


胸の上には、メガネが置いてあった。


先生の机の上を見ると、綺麗に整頓された机の上に敷いてあるマットの下から白い紙が覗いていた。


それを抜き取り見ると写真だった。