「…なら…私にどうしろって言うんですか」
「だから、結婚しろ」
「何故弁償の代わりが結婚なんですか!」
「なら、とりあえず婚約」
「だから…そういう意味では無くてですね」
「来週、見合いをする事になってるんだ。会社の利益のための結婚だ」
お見合い?社長が…?
でもきっとこれほどまでに大きな会社の社長達にはそれは何ら不思議な事じゃないのかもしれない。
それが当選で、それが日常なのかもしれない。
私には到底分からない世界だけれど。でもそれとこれとは何の関係が…?
「まぁこれだけの会社だ。見合いをさせられるなんて良くある事だし驚いてもいない。今まで何かと理由をつけて断ってきたが、今回はそうもいかなくなった。俺の年齢も年齢だし、なんせ相手がうちの得意先の社長令嬢だからな。しかも会長が組んだ見合いだからなおさら」
「得意先って、もしかして宮田商業とかですか?」
「あぁ、まぁな」
宮田商業。うちの会社とは長年の付き合いでかなりの利益に直結している会社だ。
そこの社長令嬢とうちの社長が…



