「それにカオリはもう再婚してる。相手は元ダンナだからよりを戻したっていうのか?でも、離婚してまた結婚だからやっぱ再婚だな」
カオリさんは再婚していた。
衝撃の事実にクラっとする。
でも、結局はカオリさんに失恋して傷心中だってことなんでは?
やっぱり社長が何を考えているのかわからない。あっちがダメだったからこっちってこと?
私の恨みがましい視線に気づいた社長が困った顔をする。
「どうやって言えば納得するの」
「どうもこうもーー私は誰かの代わりにはなれません」
「だから、代わりでもないし、見せかけのものでもないって。俺は灯里だけが好きで灯里だけを手元に置いておきたいんだよ」
「嘘でしょ?」
上目遣いで社長を睨む。
社長の手が私の頬に伸びてぶにっとつかまれる。
「だいたいなぁ、お前がいつまでもぐじぐじと別れた男のことを忘れられなくてずっと好きでいて、もう新しい恋はいらないとか言うから、俺はじっと待ってってやったんだろうが。
それなのにお前はずっと俺には他の女がいると思ってたのか」
え
「そんな事聞いてないもの!それに櫂の事だってもうとっくに終わってる。
傷ついたけど、まだ好きでいるわけじゃない」
半ば叫ぶように声を出した。
カオリさんは再婚していた。
衝撃の事実にクラっとする。
でも、結局はカオリさんに失恋して傷心中だってことなんでは?
やっぱり社長が何を考えているのかわからない。あっちがダメだったからこっちってこと?
私の恨みがましい視線に気づいた社長が困った顔をする。
「どうやって言えば納得するの」
「どうもこうもーー私は誰かの代わりにはなれません」
「だから、代わりでもないし、見せかけのものでもないって。俺は灯里だけが好きで灯里だけを手元に置いておきたいんだよ」
「嘘でしょ?」
上目遣いで社長を睨む。
社長の手が私の頬に伸びてぶにっとつかまれる。
「だいたいなぁ、お前がいつまでもぐじぐじと別れた男のことを忘れられなくてずっと好きでいて、もう新しい恋はいらないとか言うから、俺はじっと待ってってやったんだろうが。
それなのにお前はずっと俺には他の女がいると思ってたのか」
え
「そんな事聞いてないもの!それに櫂の事だってもうとっくに終わってる。
傷ついたけど、まだ好きでいるわけじゃない」
半ば叫ぶように声を出した。



