ーー書類を受け取り、お茶を頂きながら司法書士の先生と雑談をしていると、顔見知りになっていた事務の女性がパタパタとやってきた。
「本木さん、会社からここを出たら会社に戻らないでハウジングセンターに向かって欲しいって連絡ありましたよ」
「ええ?すみません、お手数をおかけしました」
携帯を持っているのだから携帯にメッセージを残せばいいのにわざわざここに連絡してきたっていうことはハウジングセンターで何かあったんだろうか。
「あ、電話は下北さんからで、急ぎじゃないって言ってました」
ごゆっくりどうぞ~とニコニコしながらデスクに戻っていった。
「アポ時間早くして欲しいっていうからよっぽど忙しいのかと思ったらそうでもないのかい?ゆっくりできるのならたまにはちょっと話でもしていかないか?」
司法書士の先生は社長のお母さんの同級生でその奥様もまた同級生だと聞いている。
他の顧客より気安いのはそんな事情もあってのこと。
でも、それにしてもどういう事だろう。
私を会社に行かせたくないの?
「本木さん、会社からここを出たら会社に戻らないでハウジングセンターに向かって欲しいって連絡ありましたよ」
「ええ?すみません、お手数をおかけしました」
携帯を持っているのだから携帯にメッセージを残せばいいのにわざわざここに連絡してきたっていうことはハウジングセンターで何かあったんだろうか。
「あ、電話は下北さんからで、急ぎじゃないって言ってました」
ごゆっくりどうぞ~とニコニコしながらデスクに戻っていった。
「アポ時間早くして欲しいっていうからよっぽど忙しいのかと思ったらそうでもないのかい?ゆっくりできるのならたまにはちょっと話でもしていかないか?」
司法書士の先生は社長のお母さんの同級生でその奥様もまた同級生だと聞いている。
他の顧客より気安いのはそんな事情もあってのこと。
でも、それにしてもどういう事だろう。
私を会社に行かせたくないの?