「どちらにしても、桐山さんの女性関係は私には関係ないです。それより、この抹茶ケーキ美味しいですね。ムース部分に栗が入っていますよ」
ひきつりそうになる頬を必死で持ち上げて笑みを浮かべてスイーツを褒めた。
話を櫂からずらしたい。もうこの話はしたくないと伝わればいいのだけど。
「本木さんは嫌がるかもしれないけど、桐山君はこの先もあなたとかかわりを持つ気でいるみたいね」
え?
「さっきからこっちの様子をうかがっているのが丸わかりなの。あなたの恋人の森社長が嫌な気分になってないといいけど。
取引先の相手に失礼だからちょっとイースト設計の副社長として注意してくるわね」
櫂がこっちの様子をうかがっている?
「--この先あなたと桐山君がどうなってもプライベートなことだから私たちイースト設計は業務に支障が出ない限り一切関与するつもりはないの。
でも、何か相談があればいつでも声かけてね。そっちは私のプライベートで対応するわ」
奥さまは呆然とする私を残してふわっとしたきれいな笑顔を見せて立ち上がると、男性陣の輪に戻り、櫂のグラスにビールを注いで何か耳打ちをした。
ひきつりそうになる頬を必死で持ち上げて笑みを浮かべてスイーツを褒めた。
話を櫂からずらしたい。もうこの話はしたくないと伝わればいいのだけど。
「本木さんは嫌がるかもしれないけど、桐山君はこの先もあなたとかかわりを持つ気でいるみたいね」
え?
「さっきからこっちの様子をうかがっているのが丸わかりなの。あなたの恋人の森社長が嫌な気分になってないといいけど。
取引先の相手に失礼だからちょっとイースト設計の副社長として注意してくるわね」
櫂がこっちの様子をうかがっている?
「--この先あなたと桐山君がどうなってもプライベートなことだから私たちイースト設計は業務に支障が出ない限り一切関与するつもりはないの。
でも、何か相談があればいつでも声かけてね。そっちは私のプライベートで対応するわ」
奥さまは呆然とする私を残してふわっとしたきれいな笑顔を見せて立ち上がると、男性陣の輪に戻り、櫂のグラスにビールを注いで何か耳打ちをした。



