いつもと変わらない朝。
家事などを済ませてから
今日もBLUEへと向かう。









「! いらっしゃいませ。」



「え、 陸斗? 」



「海結、本当にここに通ってるんだな! てゆか昨日ぶり(笑) 」



「うん。陸斗もここの店員さんなんだね!」



「まぁな。」



「まぁな、じゃねぇーだろ?サボってばっかのくせに。」



「うるせーぞ海斗!俺は今日から真面目に働くと決めたんだ!」


「……いつまで続くか見物だな?」



「二人とも仲良いね。」



「いや、これのどこが?」



「何となく?(笑)」










いつものテラス席で、数時間ほど仕事をしていると
陸斗がやって来た。






「海結、ここ座って良い?」
陸斗は私が座っている目の前の席を指差して言った。


「うん、良いよ。」





陸斗はお店の制服ではなく
ラフな感じの私服だった。



「陸斗、着替えたの?」


「あぁ、ここで休憩しようと思ってさ、一応な。」



「なるほど。店員姿、意外と様なってたよ!」


「!サンキュ。意外とは要らねーけどな。海結って、何してんの?」


「え?あーこれ? 一応、仕事。」
パソコンに目線を合わせ聞かれたので、そう答える。


「へぇ〜。」













「陸斗、こんなとこに居た。」



「おーやっと来たな、蓮。」


「!?」
ビックリしてジッと見てしまった。

「………何。」




「な、何でも無いです。」
え、嘘でしょ!?
昨日と全然態度違うじゃん…。
本当に何も覚えてないとか?
そんなこと有り得るの?




「……あ〜、えっと二人って初対面だったっけ?」


「…そうなんじゃね?俺はこんな奴見た事無い。」



「………。」
いやいや流石に失礼過ぎるでしょ。
失礼な奴ランキングがあれば
絶対に1位だよ、この人。



「じゃあ、紹介するわ。この無愛想な奴が蓮ね。で、この子は海結。」


「…よ、よろしく。」


「あぁ。」



「で、蓮は昨日のこと覚えてんのか?」


「は?昨日?……そーいや、あんま覚えてねぇな。」


「やっぱりな。お前昨日相当酔ってたぞ?」


「……あぁ、だからか。知らない女から電話来たの。」


「で?どうしたんだ?」


「……まだ寝てる途中だったから普通に切ったよ。」


「………。」
ひ、酷すぎる。



「まぁ、昨日は俺も蓮が居ることに気付かなかったからなぁ。」


「……いいよ、別に。女のことは自分で何とかする。」








「陸斗、休憩中悪い、今から俺買い出し行くから、その間店頼むわ。」


「あーマジか。悪い時間切れ。また今度話そ海結。」




「うん。」




「蓮、俺あともうちょいしたら上がりだから、待ってろ。」



「…えーー。」


「えーーじゃねよ。それとも店手伝ってくれんの?」


「それは絶対無理」



「残念。お前が手伝ってくれたら、売り上げ爆上げなんだけどな。」


「まぁ、気が向いたらな。」












私は仕事がひと段落ついたので
カフェを出て、帰宅した。

家で夕食を食べ、
カメラを持ち、近くの海へと向かった。



海の写真を撮りに来た。
今日は夜空も綺麗だったから
両方映るようにして撮影した。
たくさん撮って一番良い写真を
蒼眞に見せたい。
そう思いながら……