「わ!」 「どうしたの?」 そう思った瞬間。 朝の教室に小さな叫びが広がった。 「いま鞄に何かぶつかった」 「ごめんなさい」 ……甘かった。 「気のせいじゃない?」 「えー?確かに何かにぶつかった感じがしたんだけどなー」 「それよりさー」 軽くシヅキを睨みつける。 やっちゃった、みたいな顔をしながらシヅキはその後も挨拶をして回っていた。