「記憶がないのか?」 「みたい。だから春人に協力して欲しいんだ」 「協力って?」 「うーん…」 考える時の癖なのだろうか。 シヅキはまた空を見上げる。 「例えば、例えばだけどね?楽しいことをしてみるとか」 「楽しいこと?」 「よく言うでしょ。 死ぬ時に未練があると天国にも地獄にも行けないでこの世に残るって」