シヅキは首を少しだけ傾げて問いかけるような視線を俺に向け続く言葉を待っている。 そこにはいま感じた儚さは残っていなかった。 「幽霊って本当にいるんだな」 「ね。私もこうなってみて初めて知った」 シヅキのあっけらかんとした話し方にどちらともなく笑った。 「怖くないの?」 笑った後、静かに聞いてきた。 「怖くはないな」 本当に、全くと言っていいほどシヅキの存在に恐怖心はなかった。 「まず幽霊に見えないからなぁ。 普通すぎて話しかけたくらいだし」