ーーー 「本当にそれでいいのか?」 「ああ。わざわざ連れてきてくれたのに悪いけど」 「それはいいんだ。まあ、なんだ。誕生日のプレゼントだから、新しくしたくなったら春人のタイミングで言いなさい」 駅前の自転車屋で、店員に軽い自転車を色々教えてもらいながら店の中を見て回った。 だけど俺は選べなかった。 女々しいけど、もう少しいまの自転車に乗っていたいと古くなったタイヤを交換だけしてもらった。