なんだか落ち着かなかった。 毎日顔を合わせてはいるけどこんな風に二人っきりの状況で言葉を交わすなんて本当にいつぶりか分からない。 「学校はどうだ?」 「楽しいよ」 「そうか」 「うん」 「早いな」 「何が?」 「時間が経つのがさ。 ついこの間まで小さかったのに、いまは父さんよりでかいんじゃないか?」