「お友達の住所?」 「あー、うーん」 「あら、含むのね?」 「友達って言うかさ、彼女?的な?」 顔から火どかころか炎が出そうだ。 やっぱりこう言うのは俺には向いてない。 言ってしまったことに居た堪れなくてすかさずノートへ視線を写す。 「素敵ね」 「え?」 「彼女さんってことは春人が好きな子でしょ? 人を好きになれるのも好きになってもらうのも素敵なことじゃない?」