罪悪感から俯いた瞬間、俺の体は何か温かいものに包まれた。 顔を上げるとすぐ近くにシヅキの顔があって……。 やっぱり触れられはしないけど俺の体はシヅキに包まれていた。 「バカだなぁ。あの事故は誰のせいでもないの。 車を運転してたお兄さんのせいでもない。 飛び出した猫ちゃんのせいでもない。 それを助けようとした私のせいでもない。 ましてや春人のせいなんかじゃ全然ない」 「ごめん……」 「思うんだよね。 ああ言うのはきっとどうしても避けられないことなんじゃないかなって」