別のお話。


「家……ですか?」

「お願いします!」

シヅキは他の人には見えない。

だけどシヅキには見えている。

だったらせめて、一目だけでも家族に会わせてあげたい。

そう思ってシヅキの友達に深く頭を下げた。

お願いだ。

俺のことは怪しんでくれて構わない。

だけどシヅキに家族と会う機会をあげて欲しい。

「これ、シヅキちゃんちの住所です」

「ありがとうございます」