別のお話。


「うん。春人はきっと私のためになんとかしてくれるって知ってるよ」

「じゃあ」

「でも学校へは一人で行きたいんだ」

なんでこんなに頑ななんだ?

なんで俺を頼ってくれない?

なんでいまさら一人で行きたいなんてそんなこと言うんだよ。

「春人。あそこで待ってて。すぐ戻ってくるから」

シヅキの指差すさきにはぽつんと一つのベンチが置かれていた。

だけど俺はシヅキを無視して前に進む。