別のお話。


「それに案があるって言ってただろう。それを教えてくれよ。

俺が必要なんじゃないか?」

「そっか。話してなかったね」

シヅキの微笑みに合わせて風が吹く。

その風はシヅキの髪をさらさらと揺らした。

「一人で来るのが怖かったのは本当だよ。

だけど学校には初めから一人で行こうって決めてたの」

どうして……。

一人で行くのが怖いなら一緒に行けばいい。

いままでだってそうだったんだ。