「何か話しをしよう」 「何かって。無茶振りにもほどがあるよ」 そう言いながらベッドに肘をついてすぐ傍からシヅキの顔が俺の顔を覗き込む。 「なんでもいいんだ。例えば、そうだなぁ。やりたいことは? シヅキは何がしたい?」 「うーん」 「行きたい場所とかやりたいこととか。 渋谷はもう本当にいいのか?」 「私って見えないでしょ? だから人にぶつからないようにするの結構大変なんだよね」 「すり抜けてただろう。避けなくてもいいんじゃないか?」