別のお話。


「春人ってロマンチストだね」

「言いだしたのはシヅキだろう」

「そうだね」

人は死んだら灰になって。

そしていつか、いつの間にか、ここから消えてしまうだろう。

だけどなんでかな。

君なら本当に星になれるんじゃないかなんて、俺はそう思うんだ。

「ねえ春人。明日もあの丘に行こうね」

「ああ」

「ありがとう。そろそろ寝たほうがいいよ。春人、おやすみなさい」

「そうだな。おやすみ、シヅキ」