明日とか明後日とか、そういう近い未来でさえシヅキにとったらあやふやなものでしかないんだ。 「シヅキ」 「なあに?」 「成仏する時は、その時は、何か一言言ってからしてくれよ?」 相変わらず人のベッドに倒れたまま、だけど深い黒の瞳で俺を捉えながらシヅキが聞いてくる。 「どうして?」 「急にいなくなったら心配する」 「心配、してくれる?」 「心配する」 「そっか。分かった。その時は春人に言うね」 「ああ」