「飲んだら歯磨きするのよ」 「はーい」 海に手を引かれながらリビングに入る。 「海ちゃんは可愛いねー」 声に振り返ると部屋にいるはずのシヅキが何食わぬ顔で立っていた。 『部屋にいろよ』 声を出さずに口の動きだけで伝える。 「だって海ちゃんと空くん見たかったんだもん。 あれれー?空くんはどこかなー?」 『シヅキ』 「春兄?」