「そう。七神の力も弱くなって、悪霊の暴走をとめられるひとはいなくなり、もうすぐ世界が滅びそうになったその時。 七神は決心したんだ。

『子供をつくって、未来を任せよう』ってね。

幸いなことに、七神の子供はすごく強力な力の持ち主でね。すぐに世界は平和になった。

だけど一つだけ、今でも残っている問題があるんだ。」

「まだ何かあるの!?」

「残念なことにねえ⋯⋯。 七神は仲間割れしちゃったんだよ。死の神と他の神とで。

なにがきっかけでこんなことになったのかは知らないけど、そのせいで死の神は他の神を憎むようになってね。地上に悪霊を送り込むようになったんだよ。」

「え!?それって大変じゃん!!はやくやっつけなきゃ!」

「そんなに興奮しなくっても大丈夫。六人の神の子孫が悪霊をやっつけているからね。

そして、ここだけの話。絶対に、家族以外の誰にも話さないって誓えるかい?」

「うん!光、誰にも話さない!」

「約束だよ。

私たち紫藤家は、運命の神様の子孫なんだよ。」

「すごい!じゃあおばあちゃんも悪霊を退治したことあるの?」

「当り前さ。光のお母さんも、おばあちゃんも、おばあちゃんのお母さんも、みんなある。

そして光。次はおまえの代だよ。」

「光の⋯⋯代⋯。」

「でも光。

よおくききなさい。

あんたの代はすごく強力な代になる。 その分、死の神も強い。 

悪霊の強さも、一人じゃ対処できないほどだ。

だから、はやく仲間をみつけなさい。

はやく。 できるだけはやく。

いいかい?」

「うん、わかった!ぜったいすぐにみつけだす!」


私が七歳の時だった。