お祈りを済ませた私たちは、早速、高緑さんの家に伺うことにした。
神社の隣が家って、なんかいいなあ。
神聖な家!⋯⋯みたいな?
-ピーンポーン
「はい、今いきます⋯⋯って、昂たちか。東京にいったんじゃなかったのか?」
「うん。もどってきた。」
「あんた、誤解を招く言い方やめなさいよ⋯。ちょっとお友達を紹介したくていったんもどってきたの。」
「は、はじめまして⋯⋯、し、紫藤光で、す⋯。」
「よろしくお願いします、紫藤さん。」
自己紹介でかむのはもう気にしないとして⋯⋯。
か、神の子孫って美形の集まりなのか⋯⋯!(私以外)
黒色の髪はすごく長くて、腰のあたりまである。
一重の切れ長な瞳は、いっけんきつそうにみえるが、慣れてしまうと優しさえ感じる安心感がある。
⋯昂くんとはまたちがったかんじのイケメンさんだ。
「⋯⋯この子を紹介するためだけにきたのか?」
「違う。ちょっと話があるの。⋯⋯光は、私たちと同類なの。」
「⋯⋯!」
「それで、そのことについてなんだけど。」
「⋯じゃ、あがってください。」
そこで私は昂くんたちとおんなじ説明をした。