「わー!懐かしいね!わが故郷よ!」

「⋯⋯まだ一カ月もたってねえけどな。」

はい。ここでクイズです。

ここ、どーこだ?

そう、大正解!お二人の故郷、愛知県にやってまいりました!

まあ、善は急げっていうしね!

お二人と初めて出会った日から四日後。

あの後、すぐにでも愛知に行きそうになった私を瑠々さんがとめてくれて、

(昂君は止めようともしませんでした。ひどい!)

「あ!そうだ!今週末は三連休じゃない?だから、三人で二泊三日の愛知旅行~神探しの旅へレッツゴー!~ってのはどう?」

「だ、題名ださいですね⋯⋯。あ、いいとおもいます。わかりました!それでいきましょう!!」

「光ちゃんってかわいい顔して心に傷をつける人だったのね⋯⋯。」

と、いうわけで、きたんですが⋯⋯

「何?あの二人めっちゃ美形!」

「か、かわいい(かっこいい)⋯⋯。」

「隣の子誰?すっごい暗そうだけど⋯⋯。」

皆さんのおっしゃる通りなんですが!

そういうのは心に留めておいてください!!

ああー、二人が魅惑の神だってこと、忘れてた⋯。

おかげで大注目されちゃうし、挙句の果てには事務所にスカウトまでされてるし⋯。

ま、本人たちはいつものことってかんじだけどね!

私はすっごい疲れました⋯。

「お前ら、そろそろいくぞ。」

「あ、昂まってー!ほら、光ちゃんも早く!」

「は、はい!」

そこから、バスに揺られて一時間。

乗り継いでまた一時間。

遠かった⋯⋯。

ようやく、目的の山に到着しました。