「⋯なるほどねえ。⋯⋯って、やばくない!?」

「今更聞かされても遅い系じゃね?これ。」

「ううう⋯⋯すいません、私がもっと早く皆を見つけることができれば⋯⋯。」

「光ちゃんに非はないわよ?元気だしなさい!」

「ありがとうございます⋯⋯。」

ああ、瑠々さんって目の保養だけじゃなくて心の保養にもなるんですね。

それにしても、二人を見つけられたのはいいけど、他の子孫の手がかりは0!

レアアイテムもたされてスタートに戻された勇者の気分⋯⋯。

⋯わかりにくい例えですみませんね!

まあ、一応ダメもとで二人にきいてみるか。

「お二人は他の子孫について、知ってることありますか?」

「「まあ、一人だけなら⋯⋯。」」

「ですよねえ~⋯⋯って!知ってるんですか!?」

しかもなにげにはもってるっていうね。

「教えてください!何の神の子孫ですか?どこにいるんですか?そもそもどうやって知り合った⋯⋯」

「ああああ!もうわかったから!説明するからちょっと黙れ!シャラップ!」

興奮する私を昂君がとめてくれた。

いや、でもさ、私が10年かけて探し出せたのが二人だけなのに、その二人が偶然にも他の子孫のことを知ってるなんて⋯⋯!

ああ、神様。私はなんて幸運なんでしょう⋯⋯!

ご先祖さま、ありがとう。

「えっとね、その人は、知識の神の子孫なの。」

「そんでー、山奥の神社でお坊さんやってる。」

「⋯学校には行かないんですか?」

「⋯⋯まあ、そのへんは事情があってな。」

⋯⋯詮索はするなと。

「知りたかったら本人に聞くのが手っ取り早いと思うわ!私たちも、ほんとのところ、よく知らないし。」

「⋯わかりました。それで、山奥ってどこの山にいるんでしょう?」

「「私(俺)たちの故郷(よ♡)」」

そ、それはつまり⋯⋯

「愛知~~~~~~!?」