「ああもう、なんてかわいいの!?」
「はひ!?」
⋯いきなり抱き着かれた。
うわー、めっちゃ肌綺麗⋯⋯。いいにおいする⋯⋯。
じゃなーーーーーい!!
「なななな何してるんですか!?」
「だってえ、光ちゃん、教室で見たときはめっちゃ地味だなあくらいにしか思ってなかったのに、近くでみたらこんなにかわいいなんて⋯⋯♡」
「そうか?ふつーに地味だとおもうけど。」
こ、この双子なにげに⋯⋯いや、結構な毒舌!
すごい傷つく!
嬉しいようなかなしいような⋯⋯。
っていうか、いつまでたっても放してくれないんですけど!
「あのお、そろそろ⋯⋯。」
「あ、ごめんごめん。」
瑠々さんは案外あっさり放してくれた。
「あの、私がついてきた理由なんですけど⋯お二人は、魅惑の神の子孫にあたるお方、ですよね?」
「そうよ。」
「お前は?神の子孫だってことはわかるけど、何の神の子孫だ?」
やっぱきずいてたか。
教室であんなに鳥肌たってて震えてたの、私くらいだったもんねえ。
「私は、運命の神の子孫です。二人もご存じだと思いますが、私たちの代の死の神はとても強力なので、仲間を集めるために二人についてきたんです。」
まあ、わかってたと思うけど⋯⋯
「「初耳」」
あ、はもった。
ってえええええええ!?
「⋯そんなの、聞いてねえよ⋯⋯。」
昂君の言葉にうんうんとうなずく瑠々さん。
「おばあちゃんとか、お母さんからきいたことないんですか!?」
「「全く。」」
あ、またはもった。
でも、なんで?知らないの?
「あー、私の推測なんだけどね?光ちゃん、あなたたちは運命の神の家系なのよね?お母さんが、運命の神は運命をみる能力があるっていってたんだけど、おばあちゃんはその能力をつかって光ちゃんの運命をみたんじゃないかなあ?」
⋯⋯みのがしてたああああ!!!!
ってことは、他の子孫たちはまだこのことを知らないってこと?
今まで私だけが必死に探してたってこと?
そりゃ、みつからんわ。
「あーーーー⋯⋯。」
「大丈夫かあ??」
「おーい?」
もう放心状態。
「えっとお、光ちゃん?さんざん苦労したのが無駄だった感あふれだしてるところ申し訳ないんだけど、もっと詳しく説明してくれる?」
「うん⋯。」
そこで私はいちから説明したのだった。