「おばあちゃーん!」

「どうしたんだい?光(ひかる)。」

「今日は特別なお話しをしてくれるんでしょ?」

「ああ、そうだった、そうだった。 じゃあ、さっそく始めよう。ここにお座り、光。

昔々、七神(しちじん)という、人々に崇められる神様達がいました。 

運命の神、魅力の神、知識の神、創造の神、自然の神、時の神の六人は地上をおさめ、死の神はあの世をおさめていました。」

「えー。死の神様だけ一人だよ?かわいそう。」

「あの世の人はもう亡くなっているからね。いうことをきいてくれるから、一人でも平気だったんだ。 続けてもいいかい?」

「うん!」

「ところがある日人間たちは戦争をおこし、そこでうまれた負の感情によって、地上にいる六人の神は力が弱くなり、戦争がとめられなくなった。

そうすると大変なのは死の神。

死者が増え、一人じゃ管理ができなくなって、管理のできなくなった死者が地上にでていってしまったんだ。

死者が地上にでるとなんになるかは、知ってるよね?」

「⋯⋯悪霊になって⋯人に危害を加えてしまう⋯⋯。」