いつかきっとこの涙が。

正直ああやって料理を注文してくれると凄く嬉しい。


料理は亡くなったお母さんの代わりに、晴輝が昔からよく教えてくれてて、特にカレーは沢山勉強したから得意な方だと思う。


今ではいろんな料理の味付けをちょくちょく変えたりして晴輝や恭ちゃんに確認してもらったりしてる。


みんな美味しそうに食べてくれるから、今では料理することが好きになったんだ。





「恭ちゃんカレーできたよ!」


リビングでテレビ画面を真剣に見てる恭ちゃんを可愛いなと思いながらあっという間にカレーを作り終えた。


「おー、今日も美味そうだな。」


「でしょ!」



2人でいただきますをして恭ちゃんは美味しいと言っておかわりまでしてくれた。





そんなこんなでカレーを食べ終えて一緒にテレビを見ながらゴロゴロしていたらあっという間に21時を回っていた。



「もう9時か。そろそろ帰るわ」


恭ちゃんはそう言って立ち上がった。



「じゃあ途中まで恭ちゃん送る!」



恭ちゃんの家はウチから徒歩5分程度の位置に建っている。


とっても近いから送るってほどの距離じゃないんだけど、なんか寂しいし.....



「もう夜だし暗いからへーき。それに今日はゆっくり家で休め」



.....まぁそうだよね。



「わかった。今日はありがとう!」



「ん。じゃおやすみ。」


恭ちゃんは軽く右手をあげて帰って行った。




パタン