いつかきっとこの涙が。

「調子悪い?んー外練久しぶりにしてもここまでは落ちないよね?」


私は膝に手を当て荒い呼吸を落ち着かせながら美香の声を聞いていた。


そんなことってある?


「ちょっと...見せて...」



私は信じられなくて美香のストップウォッチを見せてもらったけど間違いなかった。




「美優ー??大丈夫?」


優花先輩も心配そうに首を傾けている。



「...はぁ...大丈夫です…食べ過ぎかなぁ...はは」


私は呼吸を整えながら咄嗟に嘘をついた。




「食べ過ぎっでタイム落ちるって...」


優花先輩は私の言葉に苦笑した。




「ゆーかー!」


「はいよー今行く!!
美優、食べ過ぎには気をつけなよ」


と先輩は軽く笑って呼ばれた方にいってしまった。




スタートは問題なかったはずだし全力で走ったのにタイムがこんなに落ちるなんて...


前までは100m走っただけでこんなに息が切れることもなかったんだけどな…