親友のカラダ

『ふぅ〜ただいまぁ』


『おかえり〜寒かったでしょ〜早くリビングにいらっしゃい』
家の母。教育熱心でバリバリのキャリアウーマン

『遅くにお邪魔します』

『望ちゃんご飯食べたかい?』
と父。ほんわかしたおっとりした家の家事全般こなしちゃうお父さん。


『…あっすいません大丈夫です。』
ぐ〜キュルル

アタシと望のお腹が鳴った。

『あははは、今何か簡単な物を作るから部屋でゆっくりしてなさい』
と、お父さんはキッチンに行った


『瞳の家族は良い家族だね』


『そぉ?』


初めて言われたけど、確にそーかも。


お母さんが温かいお茶をくれた。


『寒かったでしょ?』


『頂きます。』

と、望。少し目がうるんでいた。

『食べなさい!余り物だけど』
と、お父さんがおにぎりと味噌汁に煮物に生姜焼きに酢の物と漬物…本当余り物を出してきた…

『まぢ余り物ぢゃん!』
『だって誰も帰って来ないし。』
と父と母
『姉ちゃんは??』

『医学部とコンパだって』
と母


『望ごめんマヂ余り物で…』

と、望を見ると泣いていた…

『ううん、全然だよ!おいしそう!頂きます。』

涙の理由はあえて誰も聞かなかった。


『食べたら望ちゃんお風呂入ってらっしゃい。』と母。
望が風呂の間に両親に出来るだけ望が長く居れる様に話ししなきゃ…


そう考えていた