親友のカラダ

『へーそーなんだぁ。でも剣前の彼女と別れたの二週間前だよね!藍ちゃんかぶってんじゃない?!』

目が笑ってない笑顔で望が言った


『うん。でもアタシ気にしないから。元カノとまだ別れてなかったのも知ってたし。』


負けじと藍子も言う


『望、ルナっち達の所行かない?それにアタシおなかすいたし』

この場から立ち去りたいだけだが…


『あ、そだね!じゃアキナ達中でね!!!』


と望が言ってウチらは目を見合わせてダッシュで近くのファーストフード店に駆け込んだ。


『ちょ!何!?あの女!ムカつく!!』

息を切らして望が言った。


『まぁ…アタシ何か買ってくるわ…地下、誰もいないっぽいから、望席取ってきて…』


アタシは地下の席が映されているレジの上にあるモニターを見て言った


『あ、あたしチーズサーモンサンドベーグルのセット飲み物コーラ。』

と言って望は下におりた


あたしはアボガドシュリンプのベーグルサンドにホットコーヒーを注文して地下へおりた


『……剣浮気してたのかな…』
ソファーに座りながらアタシはぼやいた


『んーそーなるよね。アキナは嘘つくこじゃないし…』



所詮、そんなもんなのかな…とも思った。でも剣がいってた事…あれは嘘だったのかな……


別れて良かった


別れなかったら、ずっと浮気されてた


別れて良かった。