「そ、それは……」

答えに詰まる。

思わず顔を背け視線を逸らそうとしたけど、「逸らすなよ」とあっさり顎を掴んで戻されてしまう。

答えは恥ずかしかった以外にないんだけど、

それってそんなに怒るようなことなの?

「それは、なんだよ?言い訳があるなら言ってみろ。」

隼太が挑発するかのように私を煽る。
だから私も負けたくないから、

「そんなことどうだっていいでしょ。それほど怒るようなことだとも思えないんだけど!」

と言い返したら、それがかえって彼の苛立ちに火をつけたみたいで、

「ふざけんなよ。」

強気な態度に出た私に対し、彼の表情がいっそう険しくなる。