ーさて、時間は流れ、いよいよ文化祭の時期ですっ

「文化祭だねぇ」

「あ、蘭っ!おはよっ」

この子は花瀬蘭(はなせーらん)。

私の親友ですっ

「おはよ。美依はどんなのやりたいとかある?」

うーん、考えたことなかったな。。

強いて言うなら、メイド喫茶かな

「メイド喫茶かなぁ」

「えー、あのフリフリのスカートの?嫌だー」

「なんでよー」

「なんか女子って感じするからっ」

そう、蘭は女子って感じがするものが嫌いみたい。
たぶん、蘭はボーイッシュなんだろうな。うん

「じゃあ蘭は?」

「わたし?私はねー、メイド喫茶の逆バージョン!女子が執事でー、男子がメイド!とかね」

あー、逆バージョンね。

「いや、逆とかありえねんだけど」

「あ、亜斗っ」

亜斗は、蘭と私の幼馴染です。

「はよ、美依!てか蘭逆とか反対な」

「はー?まだ決まってないしー今日テーマ決めんじゃん?その時、絶対言うから。」

「えー」

「わたしもメイド喫茶(通常)の意見だそっと。」

「なんかさメイド喫茶とか普通じゃね?もっとこう…盛り上がるようなやつねぇの?」

「うーん」

ないね、ない。