『拓斗、お前昨日から美紅に対して馴れ馴れしすぎるぞ』

優斗さんが咎める。

「あっ、いえいえ…!」

真ん中に通され、左に優斗さん、右に拓斗さんと聖さんの図が出来上がる。男性との距離が近すぎる…。

拓斗さんが私の頬に顔を近づけて

『甘い香りがする。蜂蜜?』

と尋ねる。拓斗さんの紫色の瞳が私の瞳を吸い込みそうな近さに、ドキドキしてしまう。