その次の日も同じ夢を見た。
眠っているはずなのにスッキリしない。
原因は明白だったが、認めてしまうのが嫌で皿と骨をおいていた。
しばらくそんな生活が続いた。
そんな折に皿をどけてその下の埃を払おうとしたところ、誤って手を滑らせてしまった。皿も骨も無事だったのだが、頭骨に下顎の骨がないことに気がついた。
皿の入っていた木箱の中を探すと、すぐ見つかった。
歯まできっちり揃っている。
もともとあった頭骨と組み合わせておいてみた。

其の夜は少し頭が高くなった猿の首があった。
首は甲高くキイと鳴いた。
それだけの夢だった。
心なしか少し疲れが取れたような気がした。

その日から、骨を探して組み合わせていく作業が始まった。
間違っていたらすぐわかった。
夢に出た猿がおかしな姿になっている。
本来腕の生えているはずの場所にスネが生えていたするのだ。
柄が見えるように伏せて置いていた皿は元に戻した。その上に猿の構造通りに骨を積み上げていく。