「ならついていってやる」


「いいよ、1人で行くし」



「きを使うな」



優しいなあ。



優しいねえ。


その優しさがあたしの首をギリギリ締めていることに。



蓮は気づかない。



蓮は、幼馴染。


蓮の彼女にはならない。


華乃ちゃんにも、そう言ったし。


今だってそう思ってる。


だから、離れなきゃいけない。


ねえ、気づいて。



隣にはいられないんだよ、もう。