困った。
すごく困った。
華乃ちゃんと別れた、その日の放課後。
こんなにもすぐに再会とすると思ってなかった。
「じゃあ、これから文化祭実行委員会を始めます。きりーつ、れい」
少し肌寒い今は季節で言えば秋。
秋といえば、そう文化祭。
そして、くじで見事に文化祭実行委員の役を引き当てた私は、今ここにいる。
昔からなんとなくくじ運は悪いかなー?って思ってた。
でも、今、まさか。
こんなところで悪さを実感したくはなかったかな。
「さっきぶりだねー!まなかちゃん!」
「あはは……」
さっきのことがまるでなかったかのように笑いかける華乃ちゃんが怖くて怖くて仕方ない。
私はいいんだ、嫌いじゃないから。
でも、こんなに嫌われてるとやりづらいんだよね。



