幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。

そう言うと、あいはフッと目を伏せてから

執事さんを見る。

「……千愛と二人にしてくれ」

「かしこまりました」

そうして執事さんが踵を返すと、あいは私を見た。

「……入れば?」

「う、うん」

あいの部屋に入ると、久しぶりに来たことを思い出す。

部屋には本がずらりと並んでいて、どれもすごく難しそう。

こんな状況なのに思わず感心してしまって、

パタンと扉が閉まった音でやっと我に帰る。